今回は、2015年創立ながら帰国生からの高い人気を集めるインターナショナルスクールの「三田国際学園中学校」について解説していきます。
2024年度の入試概要や試験問題の特徴、対策ポイントなどについても詳しく解説しているので、三田国際学園中学校を受験予定の方はぜひご一読ください。
三田国際学園中学校の基本情報
所在地 | 〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1 |
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アクセス | 電車: 東急田園都市線「用賀」駅下車、徒歩5分 バス: バス停「用賀」下車、徒歩3分 (小田急線 成城学園前駅からバス15分) |
生徒数 | 男:287名、女:445名(2021年4月時点) |
偏差値 | 男:66〜71、女:66〜72 (参照元:首都圏模試センター) |
大学合格実績(2023年度) | 海外大学:201名 (カリフォルニア大学バークレー校4名・ロサンゼルス校3名、トロント大学5名など) ※2020〜2023年の実績 京都大学、北海道大学、名古屋大学、九州大学各1名 早稲田大学:24名、慶應義塾大学:19名、上智大学:31名 (参照元:進路実績) |
【教育の特色】外国人教員によるAll Englishの授業や海外留学・進学制度が充実
三田国際学園中学校では、相互通行型授業や教科横断型授業といった特色ある授業で、生徒の主体的な学びを促しています。
入学時のクラスは、インターナショナルサイエンス(ISC)クラスとインターナショナル(IC)クラスの2種類。
ISCクラスは、一般生と帰国生が同じクラスで学び、ネイティブスピーカーであるInternational Teacher(IT)が副担任を務めます。日常的に英語が飛び交う国際性豊かな学習環境です。
一方、ICクラスは帰国生が多数を占めています。ホームルームはITが英語で進行し、英語・数学・理科・社会はAll Englishで授業するため、英語で思考し、表現する力が身につきます。
また、海外留学や研修制度が充実しているのも特徴。中3・高1で数週間〜1年間の海外留学、高2でオーストラリアやハワイへ数日間の海外研修に行く機会があります。ITによるSATやTOEFLの対策講座も実施しており、海外大学の進学を目指す方におすすめです。
英語の授業はレベル別できめ細かく指導
三田国際の英語の授業は、クラスごとに複数のレベル別授業を実施しているのが特徴です。
ISCクラス | ・Standard(英語学習歴不要) 日本語による授業とIT主体のチーム・ティーチング ・Intermediate(英検準2級〜2級程度) ・Advanced(帰国生等ネイティブレベル) |
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ICクラス | ・Immersion(英語学習歴不要) 日本人教員・ITによる授業(中学3年次から数学・理科・社会もAll Englishで実施) 英語力を身につけるための多様な学習プログラムあり ・Academy(帰国生等ネイティブレベル) ※IC生徒は、クラス問わず英語による探究「Academic Seminar」に参加する |
参照元:三田国際中学校 クラス紹介
英語力が高いクラスは、30名以上いる外国人教員がネイティブな英語を指導します。英語学習歴がないクラスでは、外国人教員と日本人教員がチームになって授業を行うため、英語に触れるのが初めての方でも問題ありません。
ICクラスでは英語による探究学習もあり、三田国際ならではの探究的な学びを行います。
三田国際学園中学校の2024年度入試情報
三田国際学園中学校では、インターナショナル(IC)クラスとインターナショナルサイエンス(ISC)クラスにて英語入試を実施しています。
一般入試・帰国生入試のどちらでも募集をおこなっているので、ここでは両方の試験の概要を紹介します。
一般入試
出願期間 | 第1回:試験前日 9時まで その他:試験当日 9時まで |
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試験日 | 第1・2回:2024年2月1日(木) 第3回:2024年2月2日(金) 第4回:2024年2月4日(日) |
合格発表日 | 第1回:ネット→試験当日22時、校内→試験翌日10時 第2・3回:ネット・校内→試験翌日13:30 第4回:ネット→試験翌日13:30、校内掲示なし |
出願資格 | 2024 年 3 月に小学校卒業見込みの者または同等の資格を有する者で、以下に該当する者。 2011 年 4 月 2 日~2012 年 4 月 1 日に生まれた者。 |
主な出願書類 | 特になし |
試験内容 | 【インターナショナル(IC)】 4教科または英・面の選択制 ・英語 リスニング含む (60 分/100 点) 【インターナショナルサイエンス(ISC)】 ・英語 リスニング含む (60 分/100 点) <優遇措置> |
募集人数 | 【インターナショナル(IC)】 第1回 20名 第3回 10名 【インターナショナルサイエンス(ISC)】 |
2023年度の合格倍率 | 非公開 |
過去問 | 非公開 |
参照元:「2024年度 三田国際学園中学校 入試概要」「インターナショナルサイエンスクラス対象 英語外部テストのスコア等を活用した優遇措置について」
帰国生入試
出願期間 | 【第1回】2023年11月7日(火)9:00~11月14日(火)17:00 【第2回】2023年11月22日(水)9:00〜12月5日(火)17:00 |
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試験日 | 【第1回】2023年11月21日(火) 【第2回】2023年12月12日(火) |
合格発表日 | 【第1回】2023年11月22日(水)10:00 【第2回】2023年12月13日(水)10:00 |
出願資格 | 以下のすべてを満たしていること ・2011 年 4 月 2 日~2012 年 4 月 1 日に生まれた者 ・2024 年 3 月小学校卒業見込みの者または同等以上の学力がある者。 ・保護者の転勤等に伴い、海外に継続して 1 年以上在住し、帰国後 3 年以内の者。 |
主な出願書類 | ・履歴報告書(本校指定) ・海外在留証明書(本校指定) ・海外滞在最終1年間分の成績表の写し(学校名・期間・氏名が明記されているもの) |
試験内容 | 【インターナショナル(IC)】 ・英語 リスニング含む(60 分/100 点) ・面接 (英語と日本語) 本人のみ 【インターナショナルサイエンス(ISC)】 <優遇措置> *実用英語技能検定® CBT、S-CBT も対象とします。 |
募集人数 | 30名 |
2023年度の合格倍率 | 【インターナショナル(IC)】 第1回 3.6倍 第2回 6.8倍 【インターナショナルサイエンス(ISC)】 |
過去問 | 非公開 |
参照元:「2024年度 三田国際学園中学校 入試概要」「インターナショナルサイエンスクラス対象 英語外部テストのスコア等を活用した優遇措置について」
三田国際学園中学校の英語試験は英検準1級〜1級レベル
三田国際学園中学校のIC・ISC入試は、英語が「Reasoning(英語で出題される算数)」「Listening Comprehension」「Reading Comprehension」「Essay Writing」の4部構成になっています。リスニング以外の回答は記述式で、ライティング力を重視しているのが特徴です。
算数は英語による文章題です。算数のレベルとしては標準的ですが、算数で使われる英単語の意味を知っていないと読み解けないのでしっかり対策しておく必要があります。
リーディングは説明文と小説という2つの長文が出題。文量が多く、使われている英単語も英検準1級〜1級レベルで、かなり難易度は高いと言えます。
リスニングでは長めの速い会話が流れるため、ネイティブスピーカーの話を聞き取り正しく理解するレベルの力が求められるでしょう。難易度としては英検1級レベルです。
ライティングでは、出題されたテーマに対して意見文を書きます。例年字数制限がない形で出題されるため、時間内にどれだけ内容をまとめて論理的な形で文章を書けるかが問われます。テーマも難解なものが出されることがあり、過去問を活用した対策が必須です。
総評すると、三田国際中学校の英語は、リーディング・リスニング・ライティングの全分野で英検準1級〜1級レベルが求められるかなりハイレベルな試験と言えます。
英語試験の対策方法3つ
三田国際学園中学校の英語試験対策としては、この3つが挙げられます。
それぞれ詳しく解説します。
①英検準1級〜1級の合格を目指す
三田国際学園中学校の英語試験は、リーディングからリスニングまで満遍なく高い英語力が求められます。
そのため、試験対策としては、4技能をバランスよく学べる英検で全体的なスキルアップを図るのが効果的です。
また、三田国際学園中学校では、一般・帰国生の両方で「英検準1級以上は英語筆記試験免除」という優遇措置を取っているため、英検準1級が取得できれば試験対策はかなり楽になるでしょう。
②アメリカの児童文学や教科書を読む
リーディングで出題される説明文や小説は、アメリカの教科書などを読んでおくとスムーズに対策できます。読書が好きな方には児童文学もおすすめです。
リーディング力を上げるには日頃からたくさん長文を読むことが大切なので、なるべく毎日読んで英文に親しんでおきましょう。
③日常的に英語に触れる環境を作る
満遍なく英語力をアップさせるには、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングを日常的に行う環境づくりが大切です。
英語小説を読んだり、英語のニュースやTEDトークを聞いたり、英作文に毎日取り組んだりして、無意識でも英語に触れられるような環境を作りましょう。
おすすめの併願受験校
三田国際学園中学校を受験する方におすすめの併願校としては、以下のような学校が挙げられます。
なお、三田国際学園中学校は、一般・帰国生ともに複数回受験のチャンスがあるため、同校を複数回チャレンジする受験生も多いです。
よくある質問
最後に、三田国際学園中学校を受験する方や保護者の方からよく寄せられる質問をご紹介します。
英検何級あれば合格できるでしょうか?
最低でも英検準1級レベルの英語力が必要です。1級を持っていると合格の可能性が高まります。
いつから対策が必要でしょうか?
英語力が追いついていれば6年生の夏からでも大丈夫です。遅くても9月からは受験対策をしましょう。
自宅での対策が難しいのですが、何から始めたら良いでしょうか?
まずは、志望校の過去問やサンプル問題を集めたり、公式サイトの入試情報をチェックしたりして、試験の英語レベルについてできるだけたくさん情報を集めましょう。
どのような試験なのかわかったら、ライティング・リーディング・リスニングのうち出題される分野を重点的に対策します。英語での面接がある場合は、スピーキングの練習にも力を入れましょう。
おすすめの学校はどこですか?
お子様の性格や将来の目標、居住地域などによって合う学校が異なるため、一概にこの学校がおすすめとは言えません。
通学できる距離、学校のブランド、校風、生徒の雰囲気、入学後の授業のレベル、進学実績など、さまざまな観点から多角的に検討しましょう。
倍率にもよると思いますが、合格の可能性はどのくらいありますか?
まず、お子様の実力が、その学校の入試問題を軽く解ける(正答率80%以上)くらいなのか、なんとか解ける(正答率60%)くらいなのかを判断する必要があります。
そして、学校によってはすべり止めとして受験されているところもあるので、合格した生徒数と実際に入学した生徒数を比較し、お子様の実力と受験生全体の実力を比較することができるとある程度合格の可能性がわかります。
ただしこれには、入学者数や受験生の併願校などの情報が必要であり、どこまで学校側から情報を得られるかが勝負です。
まとめ
今回は、三田国際学園中学校の概要や2024年度の入試情報、試験問題の特徴、対策ポイントなどについて解説してきました。
帰国生人気の高い三田国際学園中学校は、英検準1級〜1級レベルの英語力が求められる超難関校と言えるでしょう。
受験に向けて英検準1級、さらに1級の合格を目指すなら、ぜひ英検合格実績が豊富なGrow Rich English Schoolを利用してみてください!
執筆:榎戸 いくみ
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