・英検何級があれば優遇してもらえるの?
・英検が使える都内の中学校が知りたい
この記事では、中学受験で英検を活用したい方向けに、英検で優遇・加点がもらえる都内中学校や中学受験において取得しておくべき英検のレベルなどについて解説します。
昨年実施された2024年度入試での各校の英検活用状況もまとめているので、志望校選びにお悩みの方にもおすすめです。
記事後半では、英語専門塾である当塾が厳選した英語教育が充実した学校9選も紹介しています。
※地域、偏差値、評判などを加味したものではなく、あくまで客観的な立場で『英検の資格、や英語力があると優遇される学校名』をまとめとして本記事を作成しております。Grow Rich English Schoolで全ての学校をおすすめしていたり、案件として学校紹介をしたりいるわけではありませんのでご了承ください。
中学受験では4級以上あると有利
中学受験で英検による優遇・加点を受けたいなら、少なくとも4級、できれば3級以上を取得しておくのがおすすめです。
英検4級は多くの中学校で優遇・加点を行う最低ラインであり、より幅広い学校の優遇・より有利な加点・優遇を受けたいなら3級以上が目安となります。
なお、英語力を重視している学校では、2級・準2級取得者にさらに高い加点・優遇を設けているところも少なくありません。
英語が好きでどんどん級を上げていきたいなら、英検2級あたりまで取得してみるのもいいでしょう。
【2024年度入試】英検で優遇・加点が受けられる都内の中学校一覧
ここからは、2024年度中学入試で英語を導入している首都圏142校のうち、英検で優遇・加点などが受けられる都内中学校をまとめて紹介します。
都内の英検を活用できる中学校をお探しの方は、ぜひ目を通してみてください。
英語入試の受験資格が得られる学校
学校名 | 詳細 |
佼成学園(Super English入試) | 英検準2級~2級程度もしくはそれ以上の英語力の方対象 |
聖学院(英語特別入試) | 英検4級以上の取得者対象、 英検準2級以上かTOEFL Junior 670点以上取得者は英語筆記試験を免除 |
大妻多摩(国際進学入試・午後、第2回) | 英検3級以上取得者対象、英検準2級以上取得者は加点優遇措置あり(準2級:5点、2級:10点、準1級:15点、1級:20点) |
神田女学園(全6回) | 英検準2級以上取得者は特待Ⅲ(入学金免除)の対象者 |
佼成学園女子(一般英語資格・全3回) | 英語資格・検定取得者を対象 英検(4級:70点、3級:80点、準2級:90点、2級以上:100点)を換算 |
駒沢学園女子(第1・2回午前・有資格者1科選択) | 英検5級以上等取得者対象 |
実践女子学園(英語資格入試・第1・2回) | 英語資格・検定取得者を対象 英検(4級:50点、3級:60点、準2級:80点、2級以上:100点)等を加点 |
十文字(英検利用) | 英語資格・検定取得者を対象 英検(4級:50点、3級:70点、準2級:90点、2級以上:100点)を換算 |
瀧野川女子学園 (第1回・英検利用) | 英検利用・検定取得者を対象 英検(4級:70点、3級:80点、準2級:90点、2級以上:100点)を換算 |
東京家政学院(英語資格A・B) | 英語資格・検定取得者を対象 英検(5級:70点、4級:80点、3級:90点、準2級以上:100点)等を得点化 |
東京家政大学附属女子 (第3回・英検利用 ) | 英検利用・検定取得者を対象 英検(4級:40点、3級以上:50点)等を得点化 |
日本大学豊山女子(英語1科、英語インタビュー型) | 英検3級以上取得、またはそれに準ずる能力を有する者 |
三輪田学園(一般・第1・2回午前[英検利用] ) | 英検4級以上取得者対象 (4級:70点、3級:80点、準2級:90点、2級以上:100点) |
山脇学園(英語入試・全5回) | 英検3級相当以上取得者対象 |
桜丘(第3回) | 英検4級以上取得者対象、英検取得級による保証点あり (4級:60点、3級:70点、準2級:80点、2級以上:100点) |
城西大学附属城西(全4回) | 英検4級以上の資格保持者を対象 |
玉川学園(一般クラス・第2回) | 英検3級以上取得者対象 (3級:70点、準2級:85点、2級以上:100点) |
八王子実践(プレゼンテーション入試) | 英検3級以上取得者を対象 |
広尾学園(国際生AG) | 英検2級以上、又は同等以上の英語力を有する者を対象 |
広尾学園小石川 (国際生AG) | 英検2級以上、又は同等以上の英語力を有する者を対象 |
目白研心(英語資格) | 英検4級以上取得者対象 (4級:60点、3級:70点、準2級以上:80点) |
引用元:首都圏模試センター「英語(選択)入試導入校142校一覧<2024年入試>」
英検で得点換算または加点がもらえる学校
学校名 | 詳細 |
大妻多摩(国際進学入試・午後/第2回) | 英検3級以上取得者対象、英検準2級以上取得者は加点優遇措置あり (準2級:5点、2級:10点、準1級:15点、1級:20点) |
京華女子(第2回午前・英検利用入試 ) | 英検5級以上を点数化 (5級:55点、4級:65点、3級:75点、準2級:85点、2級以上:95点) |
麴町学園女子(英語資格型・全2回) | 英検4級70点、3級80点、 準2級以上100点に換算 |
佼成学園女子(全5回) | 英語・全2回…英検優遇制度あり(3級:50点、準2級:65点、2級以上:75点を保証し、当日の点数と比べて高い方を採用)
一般英語資格・全3回…英語資格・検定取得者を対象 |
実践女子学園(英語資格入試・全2回) | 英語資格・検定取得者を対象 英検(4級:50点、3級:60〜70点、準2級:80〜90点、2級以上:100点)等を加点 |
十文字(英検利用) | 英語資格・検定取得者を対象 英検(4級:50点、3級:70点、準2級:90点、2級以上:100点)を換算 |
女子聖学院(英語表現力) | 英検の取得級による加点あり (5級:5点、4級:10点:3級:15点、準2級:20点、2級:40点、準1級以上:60点) |
白梅学園清修 | 第1回午前・英語入試 …英検の取得級による加点あり(4級以上:5点) 第1回午後・2科選択入試、第2回午前・2科選択入試 …英検の取得級による加点あり(4級:5点、3級以上:10点) |
瀧野川女子学園(第1回・英検利用) | 英検利用・検定取得者を対象 英検(4級:70点、3級:80点、準2級:90点、2級以上:100点)を換算 |
東京家政学院(英語資格A/B・全4回) | 英語資格・検定取得者を対象 英検(5級:70点、4級:80点、3級:90点、準2級以上:100点)等を得点化 |
東京家政大学附属女子(第3回・英検利用) | 英検利用・検定取得者を対象 英検(4級:40点、3級以上:50点)等を得点化 |
富士見丘 | WILL入試・グローバル・アスリート入試 …英検4級:35点、3級:40点、準2級:45点、2級以上50点に換算英語資格(全5回) …英検4級:70点、3級:80点、準2級:90点、2級以上100点に換算 |
文京学院大学女子 | 教科型・ポテンシャル①③④(文京方式) …英検の取得級による優遇あり(5級:25点換算、4級以上:50点換算) 英検取得級による特待候補あり (3級:B特待、準2級:D特待、準2級以上:S特待)英語インタラクティブ …英検の取得級による優遇あり(5級:5点換算、4級以上:10点換算) 英検取得級による特待候補あり |
三輪田学園(英検利用・全2回) | 英検4級以上取得者対象 (4級:70点、3級:80点、準2級:90点、2級以上:100点) |
駒込(第3回特色入試・英語) | 英検3級取得者は加点、準2級以上取得者は免除(100点に換算) |
桜丘(第3回) | 英検4級以上取得者対象、英検取得級による保証点あり (4級:60点、3級:70点、準2級:80点、2級以上:100点) |
サレジアン国際学園世田谷(インターナショナルの募集・全3回) | 英検2級相当以上の取得者は、 英語筆記試験優遇制度あり (2級相当:90点、準1級相当:100点) |
芝国際 | 英検2級以上を取得している場合、 英語試験で得点保証あり (英検2級80点、準1級以上100点) |
城西大学附属城西(全4回) | 英語資格Ⅰ(英検4級以上の資格保持者を対象)…2科+資格加点(英検4級10点、3級20点、CEFR A2以上30点) |
聖徳学園(AM入試2/2AM) | 英検4級以上取得者は10点加点あり |
玉川学園(一般クラス・第2回) | 英検3級以上取得者対象 (3級:70点、準2級:85点、2級以上:100点) |
千代田国際(教科型入試・全2回) | CEFR A2以上:英語筆記試験90%保証 CEFR A1以上:英語筆記試験75%保証 |
貞静学園(全10回) | 英検4級以上取得者は加点優遇あり (4級:50点、3級:80点、準2級:90点、2級以上:100点) |
東京立正(第2回午前) | 英検4級以上取得者は得点保証あり (4級:70点、3級:85点、準2級以上:100点) |
武蔵野大学(教科型・全2回) | 英検準2級以上取得者は英語筆記試験90% 英検3級取得者は70%を保証 |
目白研心(英語資格・全2回) | 英検4級以上取得者対象 (4級:60点、3級:70点、準2級以上:80点) |
引用元:首都圏模試センター「英語(選択)入試導入校142校一覧<2024年入試>」
英検で試験免除などの優遇がもらえる学校
学校名 | 詳細 |
聖学院(英語特別入試) | 英検4級以上の取得者対象、英検準2級以上かTOEFL Junior670点以上取得者は英語筆記試験を免除 |
大妻中野(第1・2回グローバル入試) | 英検CSE2.0 1980点(2級)以上等取得者は学科免除で保同面接を実施 |
川村(全6回) | 2科受験に限り、英検3級以上取得で英語試験を免除 |
共立女子第二(1回PM英語(4技能型) ) | 英検準2級以上の取得者は、英語と英語面接を免除。 |
国本女子(全4回) | 英検4級以上取得者は優遇あり |
小石川淑徳学園(第3回スカラシップ入試) | 英検3級以上を取得している場合、英語試験を満点とみなし、試験を免除 |
昭和女子大学附属昭和 | 英検2級以上取得者は英語免除(100点に換算) |
成女学園(第1・2回) | 専願受験者で、英検4級以上の所持者は学力テストの免除可 |
トキワ松学園(英語コミュニケーション入試) | 英検3級以上取得者は英語試験を免除 |
郁文館(GL特進クラス選抜入試) | 英検3級以上取得者は優遇制度あり |
駒込(第3回特色入試・英語) | 英検3級取得者は加点、準2級以上取得者は免除(100点に換算) |
サレジアン国際学園 | CEFR B1以上で英語の学力試験免除 |
淑徳巣鴨(第3回スカラシップ入試) |
英検3級以上取得者は英語試験免除 |
駿台学園(内申重視・1科選択型入試 全5回) |
英語選択者で、英検4級または同等以上の英語力があると認めた場合、英語試験を免除 |
武蔵野東(イングリッシュエキスパート) | 英検2級以上取得者は英語を免除 |
引用元:首都圏模試センター「英語(選択)入試導入校142校一覧<2024年入試>」
昨年度と比較した2024年度の英検利用入試の傾向
2024年度は、英検利用入試や英検による加点・試験免除といった優遇がある入試を実施した中学校が昨年度よりも増加しました。
英語(選択)入試導入校数は昨年度の141校からほぼ変わらなかったものの、英検などの資格取得者を対象とした英語入試の実施校は昨年度16校から21校に増加しています。
また、昨年度から引き続き英検利用入試を導入している学校で、取得級による加点数や得点換算値の変化が所々見られるのも特徴的です。
例えば、東京家政学院の英語資格A・B入試、京華女子の英検利用入試、富士見丘の英語系入試では、2023年度と2024年度で以下のように取得級ごとの得点基準が変わっています。
2023年度 | 2024年度 | ||
---|---|---|---|
東京家政学院 | 5級:70点 4級:80点 3級以上:100点 |
5級:70点 4級:80点 3級:90点 準2級以上:100点 |
|
京華女子 | 5級:55点 4級:65点 3級:75点 準2級:90点 2級以上:100点 |
5級:55点 4級:65点 3級:75点 準2級:85点 2級以上:95点 |
|
富士見丘 | WILL入試・グローバル・アスリート入試 | 4級:40点 3級:45点 準2級以上:50点 |
4級:35点 3級:40点 準2級:45点 2級以上:50点 |
富士見丘 | 英語資格 | 4級:80点 3級:90点 準2級以上:100点 |
4級:70点 3級:80点 準2級:90点 2級以上:100点 |
さらに、英語試験免除の基準級を4級→3級に引き上げたり、4級の加点数を20点→10点に引き下げたり、といった学校も複数見られました。
このような傾向から、2024年度は英検を活用した入試において【英検4級・3級・準2級】の加点や優遇が昨年度よりも少なくなっていると考えられます。
つまり、英検を利用する中学受験で求められるレベルが、昨年度よりも高くなっていると言えるでしょう。
これまで英検3級を取っていれば十分な加点や優遇があったのに、それが準2級に引き上げられるとなると、受験戦略も昨年度とはまた違ったものを考える必要が出てくるのではないでしょうか。
【英語専門塾が厳選】英語教育に力を入れている都内中学校9選
ここからは、小学生の英語教育や英語を使った中学受験に確かな実績をもつ当塾が、今おすすめの中学校を厳選して紹介します。
実際に保護者の方から質問があった学校も多数紹介しているので、英語力を伸ばせる中学校をお探しの方はぜひチェックしてみてください。
英検準1級〜2級・帰国子女の方におすすめの超難関中学校
・東京学芸大学附属国際中等教育学校
首都圏にある国立の中学校で、唯一英語入試を実施している学校です。
「『グローバルスタンダードの教育』である国際バカロレア(IB)の中等教育プログラム(MYP) (公式サイトから引用)」をもとに、6年間一貫して国際基準の教育を行います。
A方式の外国語作文は、200 words ほどの英文を読んで問いに答える問題で、解答用紙はA4用紙2枚分とかなり難易度が高いです。
・広尾学園 中学校・高等学校
長年帰国子女の受け入れ校として、国際色豊かな環境で教育を行ってきている学校です。
インターナショナルコース開設や外国人教員による英語授業の導入など、国内でもトップクラスの英語環境が整っています。
インターナショナルコースAG(アドバンスト)入試では、出願資格が「英検2級または同等以上の英語力」となっており、求める英語レベルの高さがうかがえます。
・三田国際学園中学校・高等学校
教科横断型授業・国際教育・サイエンス教育・ICT教育など、これからの時代を生き抜く上で必要な力を身につけさせる先駆的な教育を行っている学校です。
また、“International Teacher”と呼ばれるネイティブスピーカーが20名以上所属しており、授業だけでなく進路指導や課外活動などにも関わる体制をとっています。
英語入試はインターナショナルサイエンス(ISC)・インターナショナル(IC)で実施しており、リスニング試験なども含まれます。
偏差値上昇中&今後注目されそうな人気校
・サレジアン国際学園中学校高等学校
「21世紀に活躍できる『世界市民』の育成(公式サイトから引用)」を目標に、PBL型授業や英語・国際教育、理数・ICT教育を行っている学校です。
本科クラスは週8時間、インターナショナルクラスは週10時間英語の授業があり、インターナショナルクラスのAdvanced Groupでは英・数・理・社の授業も英語で実施しています。
英語入試はインターナショナルAdvancedのみで、英語での試験・エッセイ・面接があります。CEFR B1(英検2級相当)以上を取得している場合、英語試験は免除です。
・工学院大学付属中学校・高等学校
理数教育と英語教育に力を入れたカリキュラムが特徴の学校です。
中学は先進クラスとインターナショナルクラスの2クラス制で、インターナショナルクラスではCEFR C1(英検1級相当)の英語力習得と海外大学への進学を目指します。理科・数学・英語の授業を英語で行うイマージョン教育も魅力的です。
英語は、適性検査型を除く6日程で試験科目として選択可能。インターナショナルクラス希望の場合は英検準2級以上、さらに英語を試験科目としない場合は英検2級以上でないと受験できないため注意しましょう。
・文化学園大学杉並中学・高等学校
カナダにあるブリティシュコロンビア州(BC州)の海外校として、日本とカナダ両国の高校卒業資格を取得できる「ダブルディプロマコース」がある学校です。
中学では英語レベル別に3つのクラスに分かれ、最もレベルの高いDD7では数学・理科・英語をBC州のカリキュラムで学びます。英語授業を担当するのは、カナダ教員やネイティブ教員です。
英語は英語特別入試で選択でき、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの英語4技能がチェックされます。
・芝国際中学校・高校学校
データサイエンスやSTEAM・プログラミング教育、アントレプレナーシップ教育など、今後必須とされる学びを海外のメソッドを取り入れながら実施している国際的な学校です。
海外研修プログラムや特待生留学費免除といった留学に関する制度、海外大学への進路指導が充実しているほか、インターナショナルスクールとの連携で通常の学校生活の中でも国際性を養うことができます。
英語入試は、国際ADVANCEDコースの試験で実施しています。
英語(リスニング含む)・国語・算数の3教科入試で、英語の試験において英検2級を取得している場合は80点、英検準1級以上の場合は100点の得点換算を受けられます。
注目度の高い人気校
・ドルトン東京学園 中等部・高等部
学習者が自ら学びを設計し、深める「探究的な学習」に重点を置いた6年一貫のカリキュラムが特徴的な学校です。
英語は習熟度別少人数クラスで実施し、高校1年生までにCEFR B1、高校卒業までにB2レベルの習得を目指します。外国人教員による英語授業や国内・海外の英語研修制度も充実しています。
英語入試は、思考・表現型入試のみ選択可能。英語選択の場合、英作文と英語による個別面接で評価されます。思考・表現型入試の出願には4つ条件があり、その中に「英語4技能において、CEFR・B1/英検2級程度」という条件が含まれています。
・カリタス女子中学高等学校
探究的な学びやグローバル教育、英仏複言語教育などが充実したカトリック系の老舗女子校です。
中学では全員が英語とフランス語を学び、異文化体験やネイティブの留学生(大学生)、ハーバード大学生との交流といった国際的な学びを得る機会も豊富に用意されています。
英語は一般入試 英語資格入試と帰国生入試で選択可能です。一般入試 英語資格入試は、英検3級相当の英語資格を取得している受験生を対象としています。
英検について
ここからは、「そもそも英検についてよく知らない」という方向けに、英検の概要や各級のレベルなどを簡単に解説していきます。
英検とは
英検は、文部科学省後援の国内最大級の英語検定試験です。
5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の7段階があり、英語レベルは5級が中学初級、3級は中学卒業、2級は高校卒業程度となっています。
試験問題は、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能をバランスよく出題。3級以上は、リーディング・リスニング・ライティングを行う一次試験とスピーキングを行う二次試験に分かれます。
また、英検では各級の合否に加えて「CSEスコア」という技能別のスコアも表示されます。CSEスコアを英検優遇・加点の条件としている学校もあるので、ぜひ覚えておきましょう。
英検の試験日程
英検は、基本的に年3回会場試験を実施しています。
申し込み | 一次試験 | 二次試験 | |
---|---|---|---|
第1回 | 3⽉中旬〜5⽉上旬 | 5⽉下旬〜6⽉上旬 | 7⽉上旬〜7⽉中旬 |
第2回 | 7⽉上旬〜9⽉上旬 | 9⽉下旬〜10⽉上旬 | 11⽉上旬〜11⽉中旬 |
第3回 | 11⽉上旬〜12⽉中旬 | 1⽉中旬〜1⽉下旬 | 3⽉上旬 |
引用元:英検の実施スケジュール
受験時期を考えると、6年生の第1回、遅くとも第2回までに必要な級を取得しておく必要があるでしょう。
また、3級以上であれば、各地域のテストセンターでほぼ毎週実施している「英検S-CBT」の受験も可能です。
「英検S-CBT」は会場の筆記試験と異なり、コンピューターで受験する試験です。試験の実施方法は違いますが、従来型の英検と同じ問題形式・難易度で級の認定も受けられます。
会場試験よりも受験できるチャンスが多いので、3級以上に挑戦する方はぜひ利用してみてください。
英検の合格率と合格ライン
ここでは、英検の各級のレベルと合格ライン、大まかな合格率を一覧にしました。
なお、2016年以降の英検合格率は非公表のため、ここでの合格率は2015年までのデータを参照しています。
レベル | 一次合格点(二次合格点) | 合格率(およそ) | |
1級 | 大学上級 | 2028(602) | 10% |
準1級 | 大学中級 | 1792(512) | 15% |
2級 | 高校卒業 | 1520(460) | 25% |
準2級 | 高校中級 | 1322(406) | 35% |
3級 | 中学卒業 | 1103(353) | 55% |
4級 | 中学中級 | 622 | 70% |
5級 | 中学初級 | 419 | 80% |
参照元:英検「英検の7つの級と特徴」「合否判定のしくみ」
合格率は級が上がるごとに下がっていき、準2級や2級の合格率はわずか2〜3割です。
しかし、英検が以前公開していたデータによると、小学生の英検の受験状況にはこのような特徴がありました。
・準2級・2級の合格率は約40%と、全体の合格率よりも高い
ここ10年あたりのデータがないので断言はできませんが、小学生の準2級・2級合格率は比較的高く、頑張れば手が届くレベルだと考えられます。
英検の有効期限は特になし
中学受験において、英検の取得時期を限定している学校はほとんど見られませんでした。
そのため、中学受験で英検を利用する際は、小学校在学中に取得した最もレベルの高い級の合格証を提出しましょう。
ただし学校によっては規定がある可能性もあるため、出願時には必ず最新年度の募集要項で確認するようにしてください。
中学受験で英検を使うメリット4つ
中学受験は、国語・算数・理科・社会の4科目が基本で、ほとんどの学校では英語を選ばなくても受験できます。
しかし、英語を選択科目として入試に導入する学校は首都圏だけで140校以上に増加しており、英語を活用して中学受験しようと考える家庭が増えているのも事実です。
そこでここからは、中学受験で英検を活用するメリットについて解説していきます。
①受験資格が得られる
英語に力を入れている学校では、出願の際に「英検◯級以上」という条件を定めている場合があります。
英語教育が充実している学校や国際系のクラスに入りたいなら、英検の取得はマストでしょう。
また、学校によっては、合格点に複数の受験生が並んだとき、英検取得者が合格になるなどの考慮がされるところもあります。
②加点や得点換算がもらえる
英検取得者に加点をしたり、取得級やCSEスコアに応じた得点換算を行っていたりする学校は、首都圏の2024年度入試だけでも20校以上あります。
1点が合否を分ける受験の世界において、英検を持っているだけで加点してもらえるのは大きなメリットです。
また、得点換算があることで、基準となる点数を確実に取ることができます。
「この点数は確保されている」という安心感があると、試験一発勝負のプレッシャーも軽減され、ほどよい緊張感で試験に臨めるでしょう。
なお、各級でどれくらいの加点・得点換算がもらえるかは、学校によって異なります。必ず最新の募集要項をご確認ください。
③学科試験免除などの優遇制度がある
英検3級以上を取得していると、英語の学科試験免除などの優遇を受けられる学校も複数あります。
英語の学科試験が免除になると、他の試験科目や面接対策などに多く時間を割けるため、受験で有利になることは間違いありません。
なかには、英検を取得していると特待生対象者になれる学校もあります。
④英語上位クラスに入れる
英語入試や英検による選抜を導入しているのは、多くの場合インターナショナルクラスなどの英語教育に特化したクラスです。
こうしたクラスは学校の中でも特に充実した英語環境が整っており、英語スキルや国際性を養いたい方に向いています。
中学・高校で英語スキルを高められる環境に身を置きたいなら、英検は取っておいて損はありません。
今回のまとめ
今回は、東京にある私立中学の中から、英検による優遇・加点などを実施している学校や当塾おすすめの英語教育が充実している学校をまとめて紹介しました。
高校・大学受験で一般的とされてきた英検も、小学校の英語必修化や近年のグローバル志向により中学受験でも積極的に導入されてきています。
まだすべての中学校・試験形態で英語が取り入れられているわけではありませんが、英検を取得しておけば多くの受験でスタートから優位に立てるでしょう。
また、小学校のうちから英語に慣れ親しんでおくと、中学からの英語学習もスムーズに始められます。
中学受験を考えている方は、ぜひ英検4級以上の取得を目指してみてください。
執筆:榎戸 いくみ
中学受験と英語学習の両立ならGrow Rich English Schoolへ
Grow Rich English Schoolでは、生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムでお子様を英検合格・志望校合格へと導きます。
開校から2年半で、英検5級16名・4級18名・3級24名・準2級20名・2級23名・準1級7名・1級1名(延べ人数)の方が合格されました。3級から1級の合格者の中には、小学生の生徒様もいらっしゃいます。
難関中学における英語入試の合格実績も豊富です。
・東京学芸大学附属国際中等教育学校
・広尾学園 中学校・高等学校
・サレジアン国際学園中学校高等学校
・ドルトン東京学園中学部・高等部
・文化学園大学杉並中学・高等学校
・聖学院中学校・高等学校
・渋谷教育学園渋谷中学高等学校(帰国生)
「中学受験で英検を利用したい」「難関校の英語入試を突破できる英語力を身につけたい」という方は、ぜひ一度無料体験レッスンへお越しください。
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